人生は思い通りにならないもの、全ては移り変わるもの
「人生は思い通りにならないもの、
全ては移り変わるもの」
というタイトルにしましたが、
これは、仏教の教えのひとつです。
人生の中で、何故、苦しみが生まれるのか?
2,500年以上伝わっている教えですから、
我々の数十年の知識、経験よりも
役立つのかもしれません。
◆「一切皆苦」いっさいかいく
人生とは、
自分の思い通りにならないものである。
という前提で生きていくとよい
ということですね。
特に、四苦、
・生 しょう
生きることの苦しみ、
・老 ろう
老いることの苦しみ、
・病 びょう
病気の苦しみ、
・死 し
死んでいく苦しみ、
ここでの苦しみという表現は、
思い通りにならない
という意味です。
人間として、生き物として
生きている以上、
いつかは老いていき、
いつかは死んでいく。
従うしかありません。
避けては通れないものです。
自分の思い通りにならないことを、
どうにかしようと思うから、
苦しみが生まるということです。
◆「諸行無常」しょぎょうむじょう
全ては移り変わるものである。
世の中のあらゆるものは、
常に一定ではなく、
絶えず変化し続けている
ということです。
自分の財産、地位、名誉、
自分の体など、
今の状態をそのまま保ちたい
と思っても、
必ず変転変化していくものです。
言い換えると、自分にとって、
嫌な状態、マイナスな状態も
最高の状態、プラスの状態も
永久に続くことはなく、
必ず移り変わって行きます。
今の状態を保ち続けたいと思うことが、
執着となり、苦しみとなります。
世の中も、
どんどんと変わって行きます。
同じことに固執するのではなく、
世の中に合わせて、
変転変化していくことが大事です。
ダーウィンの言葉にもあります。
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。」
◆「諸法無我」しょほうむが
全ては関係性の中で成り立っている。
全ての物事は、
影響を与え合う因果関係によって
成り立っており、
他との関係なしに
独立して存在するものなどない
ということです。
自分という存在、命、
自分の財産、自分の物、
自分のものというものは、
存在しておらず、
大自然と同じように、
世の中の全てが影響を与え合い、
絶妙なバランスのもと
成り立っています。
つまり、自己というものはなく、
影響を与え合う関係性の中で、
生かされているという考え方です。
まとめると、
人生とは、
自分の思い通りにならない
ことが前提です。
世の中の全てのことが、
自分の思い通りになったら
つまらないでしょうし、
これから何が起こるのか、
全てわかってしまったら、
これまた面白くないですよね。
ところが、
自分の思い通りにしたいのに、
この世は、自分の思い通りにならない。
だから、悩み、苦しみます。
思い通りにしたい
という思いを持たなければ、
悩み、苦しみは
生まれないということです。
思いが強ければ強いほど、
悩み、苦しみが強くなります。
目の前に起きている
体験するべき事象を、
受け入れること。
大自然の中で、
ひとつの生き物として、生かされている
という思いで、
目の前に起きている事象を
流れに身を任せて体験していく
ということです。
もし仮に、
何か壊れるようなものがあったとしても、
リストラ、離婚、借金など、
その人にとって、
体験する必要があるから、
起きているので、
しっかりと体験することです。
その状態は、永久には続きません。
いつかは、必ず終わりが来ます。
最後に大事なこととして、
自分というもの、
自己は存在しないと書いていますが、
自分の夢や希望は持って下さい。
今世の人生の目的は、
明確に持ち、
自分のあるべき方向は決めて、
そこへ行く、途中のプロセスは、
拘らずに、身を委ねるということです。
文章で書くのは、難しいですが、
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
「tomtomyukorin」トムトムゆうこりん
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