欲しいという強い想い
前の記事「関西で暮らそう」で、JR山崎駅のホームは、
大阪府と京都府の県境にあり、
人が倒れた時、
頭がある側の救急車を呼ばないといけない
と言っていたおばさんであるが、
その方も、今の場所に家を建てたくて、
土地の造成工事をしている間、
頻繁にその場所に通っていたそうである。
その土地を購入するだけの資金もなかったそうなのだが、
どうしてもここに住むと肚を決めていたそうで、
最終的に、どうにかして、
その土地を購入したということです。
本当に肚の底から、こうしたい!
と願っていれば、
願いは叶うものだと言うことを
教えてもらった実例と言えるでしょう。
我々も山崎で、唯一気になった土地がありましたが、
指定の建築業者を利用するという建築条件付きで、
私達が建てたいと思ってる家が
建てられない状況でした。
窓口となって頂いている不動産会社さん経由で
土地持ち主の不動産会社さんへ確認してもらいましたが、
やはり、建築条件は外せないという回答でした。
一般的に、土地の値段に、
さらに追加料金を支払うことで、
建築条件を外す対応が多いのですが、
この土地については、受け付けてもらえませんでした。
しかし、ゆうこりんは、その土地を大変気に入っており、
土地持ち主の不動産会社社長さん宛に、
その想いを綴った手紙を送っていました。
。。。
それから3ヶ月くらい経った頃、
戻る予定がないと言われて来た大阪転勤が、
急遽、大規模システム開発の応援が必要になった
ということで、元の神奈川県へ戻ることになりました。
もう老後もそのまま関西で暮らそうと思って
土地も探していた矢先の出来事で、
我々自身もびっくりしました。
。。。
関東に戻ってから、さらに数ヶ月経過後、
携帯の電話が鳴りました。
見慣れない電話番号からでした。
電話に出てみると、「○○不動産ですが。。。」
ということで、
ゆうこりんが手紙を書いた、
土地の持ち主の不動産会社さんからでした。
電話の内容は、
「お手紙を頂いた土地ですが、
条件付きを外すことが可能となりましたので、
購入しませんか?
条件を外すために+○○○万円追加となります。」
というものでした。
どうやら、妻の熱い想いが、
相手にも伝わったようでした。
しかし、現実は、
もう関東に戻ってきてしまっており、
逆に、次に関西に行くのかどうかすら不明で、
流石にこの状況では、土地を買うことは難しいです。
「折角お電話頂きましたが、
あの後、急遽転勤が決まり、
現在、関東に住んでいるため、
残念ですが、購入はできません。」
とお断りした次第です。
何事も、肚の底から強い想いを抱いて、
そして行動していれば、
物事は実現化して行くんだなと
改めて感じた出来事でした。
実際には、その土地が
なかなか売れなかったからなのかもしれませんが、
それでも、欲しい人、喜んでくれる人のところへ
話が流れて行くのでしょう。
この文章を書いている現在、
Googleマップを眺めてみると、
その土地には、家が建っています。
その後、土地は無事に売れたということでしょう。
そしてさらに、今思えば、
あの土地は我々が住む場所ではなかったと
言うことになるのだと思います。
本当に、不動産もご縁のものであるから、
自分が納得した物件があれば、
思い切って購入することも大事なんだと思います。